時間の流れがゆっくりと


手間をかける

タイトル 乙嫁語り
作者   森薫
出版社  エンターブレイン


作者の書き込み方がスゴイです。
主人公の着ているお洋服を見たときに
とっても可愛い、なんて素敵なんだろうとため息が出るほどでした。

今の時代、お洋服がすぐに買うことが出来ますが
日本だって三世代か前までは、
自分の着るお着物を自分で仕立てることができたと
近所のおばあちゃま方からよく聞きます。

三世代前までは、日常生活にスーパーマーケットや車等々ない時代で
自分の食べるものは自分で拵えて(こしらえて)いたと聞きました。
いつの時代もおばあちゃまは、知恵者であり、わからないことや知らないことは
おばあちゃまんに聞くと大抵のことは答えてくださるので
とても有難い存在です。

なんでも手に入るので、手間をかける(かけられる)ことが嬉しいことだということ
忘れてしまったように感じます。
手間をかけることは、懐の広さ、ココロの豊かさがあると思うのです

時間がないのではなく、ココロの豊かさがないのではないでしょうか?

そんなふうに当時の様子など描かれていてとても美しいのです。
どこを見ても丁寧に愛情が込められていて日々忙しくしていても、豊かな感じがするのです。

自分に対しても、家族に対しても、ほかの人(モノ)に対しても
時々忘れてしまっても、思い出して手間をかけていけたらいいなと思います。

ありがとうございます。