流れ星が消えないうちに



言葉や思いは、めぐっていく。
巡っていくのはおもいだけではない。

タイトル 流れ星が消えないうちに
作者   橋本紡
出版社  新潮社

年を重ね、以前付き合っていた人達のことをふっと思いだ出す瞬間があります。

大好きな人と別れることはとても悲しいことだけれども、残していったものは
カタチあるものだけではなかったなぁと・・・

確かに私の中のココロに、そおっと置いてある
宝物もような大切な存在になっています。

作中に
不幸なんていくらでもある。珍しくもなんともない。
けれど、ありふれているからといって、平気でやりすこせるか
といえばそんなわけないのだ。じたばたもする。
泣きもする。嘆きもする・そしていつか、やがて
ゆっくりと、私たちは現実を受け入れていく。
そこを土台として、次のなにかを探す。探すという行為自体が希望となる。
穴時場所をぐるぐるまわるだけの行為でしかないとしても
先を怖がって立ち止まっているよりは百倍も…いや1万倍もましだ。だから。私は進もうと思う。

何度も何度もこのフレーズは読み返してしまいました。
怖々しながらも、一歩を踏み出したから愛おしいと感じるのでしょうか?

重ねていく時間が経過すればするほど、あの時気づけなかったものが
「じょうか」されて、愛おしいものとなって、
私の中にありづつけているのだと今思います。

ありがとうございます。